試しングエルス

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本を読んだ感想「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方 岩田松雄

最近読んだ本の感想&自分の近況と感想

本を薦める女性のイラスト@nitrokonb

久しぶりに読書感想を書く。2ヶ月ぶりにもなるようだった。他人事。すっかりサボり悪魔である。ブログサボり魔。でもしっかりアクセスの伸びは見ていたんですよ。ええ。

なるほど。ふむふむ、では読書感想系のカテゴリはどうかね?社長のような心持ちでポーズも手を後ろに組みながら見に行く。が、全く伸びていない。凹む。書く気が失せる。この手のカテゴリはやはり先人達が強いのか。

しかし書く。書かねば忘れるから。あと少しでも地肉がpvの稼ぎになれというもったいない根性で書く。しょうもない理由。pvにねじ切れるまで踊らされる。仕事で踊らされそれが嫌で書き始めたのではなかったか・・・。

読まれない理由はわかっている。致命的に文章に惹かれる要素がない。他のエントリーとか見ていると明らかだ。単純に面白くない。

あとは自分のカテゴリーがWEBだから。そりゃそうだ。今からでも雑記グループに戻ろうか。しかし違う。雑記目線で書く本の感想と、WEBの目線から書く本の感想は違うはずだ。それはたとえビジネス書でも。本は偏った同じカテゴリは読まない。当たり前のことしか書いていないから。色んな本を読んで自分の仕事に生かす。それが脳みそが少し猿より進化した人間の知恵だから。そう心で納得しながら今は「波よ聞いてくれ」を読んでます。沙村広明著。ええ、そうです漫画です。面白いです。4巻出るんか。買お。

 

 

 

この本の感想が真っ二つな理由

今回はこの本を読んだ。「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方。著者は元スターバックス代表取締役の岩田松雄さんだ。

「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方

「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方

 

 

感想に入るがこの本は評価がamazonで割れていた。「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方には「参考になった」派と「当たり前のことしか書いてない」派がいる。

自分もどちらかといえば後者だっったので読み終わった時、やっちまったなおいと思った(こんな時でもしっかり読み切る自分の性格は嫌いではない)。

自分の突っ込みどころはこの人の経歴を読んでいるところから感じている。大阪大学経済学部を出て日産、UCLAアンダーソンスクールに留学して外資系コンサル、コカ・コーラ、ペルソナファンにとっては馴染みの深いアトラスからタカラ、ザ・ボディショップ、それからスターバックスまで常務取締役や代表取締役を務めてきたいわゆる雲の上の成功者であり、書かれている内容が時々下々の人間には理解できないところがちょいちょいあるように思う。「当たり前だろそんなこと紙に書くなもったいねーだろ」「頭大丈夫か?」「お前らがやっていないようなことで代わりに頭悩ましてんだよこっちは」などと頭の中が軽くパニックになる。いやまじすみません岩田さん悪態ついて。こっちは本体価格1,400+税も払っているので許して。

もしかしたら旧態依然とした会社体制と古くからのリーダー論がはびこっている大手の会社を経験している岩田さんだからこそのこの「リーダーは弱くてもかまわない。」という言葉になるのかもしれないと思った。

 

視野が変われば読み方が変わる

ここまでは作業者の心理。でも作業をこなすだけの言いたい放題の作業者側から統率するリーダーに選ばれたら?自分もその立場だからこの本を買った。本の中にも勧めてあるが身銭を切って買った。その方が自分は読むから。その他にも魅力的なキャッチが帯にも目次にも踊っている。「リーダーはかっこいいとは限らない」とか「リーダーは饒舌でなくても構わない」とか「リーダーは部下と飲みに行かない」とか。ここら辺は確かに世間イッパン的な求められているリーダー像とは違う。リーダーはかっこよくて常にしゃべりも考えも達者で部下達とコミュニケーションバッチリで飲みにも頻繁に行く・・・そうではないリーダーが、自分の求めている内容がここにはあるような気がした。

 

しかし読み始めてみると岩田さん自身も言っているが普通の考え方をしたおっさんだ。(あとで写真をみたらやっぱりオーラがあった。普通のおっさんですなんて嘘じゃないか!)生え抜きからリーダーに選ばれた人間には必ず備わっている素質のことをこの岩田さんは言っているだけなのだ。だから一部の人の感想が「当たり前のことを言ってます」になると思う。そらそうだ、そこを経営者はあなたのそういう人間的に優れている面を見抜いて抜擢しているのだから・・・ その方も「リーダーに自然と選ばれてあわてて書店かアマゾンでこの本を見つけて買って読んだ人」だと思う。

 

この本を読んで欲しい人は

人がいい=リーダーに向いているというわけではない。もし、なにか間違ったリーダー論を聞いて「自分はリーダー向きでは決してないけれど、弱くてもいいリーダーになっていこう」という人はこれを読んで足りないところを補完していきましょう。 逆に勉強になりますという人は生粋のリーダー人生歩んでいますタイプではないだろうか。子供の時から何かのまとめ役で人を動かしたり指図したり好きなタイプ。俺とは真逆で羨ましい限りだ。そういう人間には役立つと思う。半分リーダー論も入って選ばれる人間性の部分も入って書かれているからぜひ読んで立派なリーダーに成長してなってください。

そこらへんの旧態依然としたリーダー像をこの著者は『ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則』を元に「第四水準」と読んでいる。カリスマ性があって皆をガンガン引っ張っていく水準だ。その上の水準、『第五水準」がこの本の進めるリーダー像である。謙虚さと自分への責任感を持ち、人格者としてある。それが自分は目指すべきだと感じた、そう書いてあった。

40代でこの本を読んだとき、とても勇気付けられたものでした。私自身、カリスマ型のリーダにはおそらくなれない。ならばタイプの違う『第四水準』を目指しても仕方ない。

 

最後に

俺は「指示好き人間」のくその典型みたいな人間を知っているが、立派な人間になる期待を込めて、この本は周りが勧めたらいいと思う。ただ俺は絶対この本そいつに渡さんけどな。もう少し謙虚さを学ばないと周りも協力してやろうと思えないんだよなあ。もう少し成長して、いい方に伸びる芽が出てきたら渡そう。謙虚になることもこの本ではずっと言っている。

 

自分は「上から命令する」のが嫌いなのでこういった本に出会って拍子抜けしてしまったのかもしれない。なんだそんなことか。やってるつーの。その感想が出るべき人が読んで口から出るのが正しいのかもしれない。これ以上は内容には触れない。自分には当たり前。そらそうだろが多すぎて思い出せないから(笑)あとは学歴がついたら説得力があがるんかな。最後のあとがきの輝かしいプロフィールを読んでため息をつく。そんな内容。