試しングエルス

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けものフレンズとは何だったのか自分の考察

けものフレンズ-サーバルのイラスト@nitrokonb

貴方はもうみたか「けものフレンズ

kemono-friends.jp

今巷で話題のけものフレンズを見ただろうか。

遂に最終回を迎えた。大円団かつ続編を匂わせつつの気持ちのいい終わり方だった。ここで自分なりの考察をまとめて書き残したいと思う。

 

ツイッターで「IQが下がる」として話題になってから気になって見始めた遅延組だった。

いろいろとつっこみたいのに序盤のうちに脳の一部を削り取られる感覚で意識を麻痺させられてからがヤバい。だんだんとパーク内のかわいい擬人化された動物たち「フレンズ」に主人公と同じく接していくうちに自分も

 

「フレンズ」になりたい!」

 

「いや!すでに僕もフレンズなんだ!」

 

というような脳の変化、もとい劣化をきたすという感じ。

例えるなら病気の時に砂風呂に気持ちよく入りながら、桜島の噴火をみながら長渕の歌を聞かされて、「あれ?日本がんばれよ」と急にマインドセットが切り替わる様な感覚である。

 

そういったある種の「中毒性」が、浸るうちに普通になる。3Dの不自然なカクカクや声が棒読みな違和感、全編に渡るほのぼのとした展開などが仕事に疲れたサラリーマンには心地いいのだ。

 

自然と発する言語はフレンズ構文と呼ばれる独自の文語形態へと進化(退化ともいう)を引き起こした。ツイッターで散見される「たーのしー!」「すごーい!」「へーきへーき!」である。また、「君は〇〇が得意なフレンズなんだね!」(本編では一切発していない造語だった)も相手を否定せず、むしろ「フレンズによって得意なことが違うから」という現代人が忘れてしまった当たり前なのに否定されがちなポイントをやさしく肯定する。

 

始めはIQが溶けると聞いて「作りがあまく、声優も棒しかつかっていない低予算アニメか」と思っていたがとんでもない。

これは脳みそ溶けるでぇ・・・

 

まとめると、中毒ポイントとは

  •  バブみにも似た包容力の高い自己肯定感
  • ミスしても誰も文句を言わない・誰も傷つかない優しい世界
  • やたらかっこいい戦闘BGM
  • スマホアプリ先行なのに終了済みという織り込み済みのネタ
  • お祭り的盛り上がりの一体感
  • 新たな語録として使える名言が誕生
  • ちょこちょこ垣間見える、ジャパリパークの闇
  • 考察が楽しい
  • 分析したくなるエンディング
  • コメント付き動画に適したネタの多さ
  • 吉崎観音がキャラデザなのに気づかない

以上。

自分はこの一連のお祭りはSNSを通して現代に蘇ったええじゃないか騒動を彷彿としてしまう。そんなのどう流行るねん・・・みたいなゆるいけど、今の状況に不満を持っている人たちがストレス発散の先に選んだ一つの形ではないだろうか。

それは暴動を起こすより平和で一人で抱えるより愉快な、しかし誰かと共有しないとあまり楽しくないというような、現代のお祭りである。

 

難民はどうやって生きていくのか

ここからの展開は、2期があるかもと匂わせる終わり方で終わった。

  • ジャパリパークとは?
  • フレンズはどうやって生まれたのか?
  • 外の世界は?次のフレンズは?

ここは続編が決定?とのことで楽しみに待っていたいところ。

 

さらにはたつき監督に対する賞賛の声も止まない。

11話の「たつきを信じろ」からの12話の「たつき監督ありがとう」はまさに望んだ形以上に満足できたから出た言葉だろう。それぐらい否定的なムードすら否定するカタチが形成されてしまったのは逆にアンチも生みやすいのだが・・・

それすら「君はけものフレンズが嫌いなフレンズなんだね」で包み込める、そんな平和な非暴力な世界を想像できることが癒しであり、その流れすら楽しみでもある。

 

 NHKェ・・・・

真田丸以来久しぶりに役に立っておるぞ。