新米WEBディレクターが4つのプロジェクト管理ツールを試して撃沈した話
全国の作業監督者の皆様こんにちは。
そろそろチーム管理が滞りだして、ツールに頼りたくなってきた頃ではないでしょうか。
そういった環境の皆様にまずお伝えしたいのは、
「始めからツールに頼っても上手く行かないぞ☆」
という経験からのアドバイスである。
あと各ツールに比較と一言ずつ冷酷で無慈悲な評価をしていっているので、作業に行き詰まってキレそうになる前に、もっと哀れな奴の経験談をみてやる気を取り戻して欲しい。
かくいう私も管理者童貞
実際に「誰がどういう予定でどこまで進んでいるか進捗をチームが確認しあえる」状況を作らないといけないとき、貴方ならどうするだろうか?
よく「可視化する」なんて言われるけど、僕は実際何をすればいいかわからなかった。
結局最適な案なんてものもあがらず「結局無い」という真実に最後は辿り着くのだが(後述する)、それまでにいろいろアプリケーションの力を借りて管理できないか試してみたのだった。
自分の置かれていた状況
新しいウェブサイト構築のために集まったWEB制作チーム。
システム管理1人、デザイナー兼WEBデザイナー3人に、管理者である自分1人。
とにかく全体の把握が急がれたし、進捗も早いか遅いかも分からないので細心の注意を払って一人一人に対応を心がけた。
自分はデザイン知識と薄いhtml知識のみ。WEBデザイナーでもなければディレクションも経験なし。WEB制作会社を経験してきたベテランとはやり方があわずバチバチ状態。
問題点は
- 共通のルールが無いこと
- 一人での管理に限界があること
- だれが何をどこまでやっているのか確認と報告が追いつかない
これらを共通できるツールを導入することによって一気に解決出来ないかと考えた訳だ。そしてディレクターでもウェブデザイナーでもない人間が、ツールに頼ることによって日々の忙しい作業の合間でも、多少冷静にでも喧嘩ができればいいのにと思い試して比較してみた。
比較したフリーのプロジェクト管理ツール一覧
- Jooto
- Producteev
- Trello
- Wrike
選んだ基準
- 無料管理ツールとしてどこまで使えるか
- チームで使えるか
- 中・長期的なカレンダーやガントチャートでの管理ができるか
- 日本語に対応しているか
- 素人でも使えるか
を重視している。
使用感と評価
1.Jooto
ジョートーは可視化されたタスク管理が魅力。テキストだけではムリなタスクに向いている。 創業者は日本の方なのか。へー。
メールが多すぎて、業務が煩雑に・・・
会議しないで済む方法はないかな・・・
付箋やメモをネット上でシンプルに操作できたら・・・
プロジェクトの進行状況をメンバー全員がリアルタイムに把握できたら・・・
場所を問わずどこからでも、皆が同じホワイトボードを見て使っているようにプロジェクトが進んだらいいのに!と。
そしてすぐにタスク管理ツールJooto(ジョートー)を開発、社内のコミュニケーションツールとしても機能するようにしました。
どういう使い方が一番いいかと悩んで使い切れなかったけど、この制作意図を読んであー納得。イノベーションを大事にしているオフィスによくある付箋を誰にでも見える廊下とかに共有しておくようなイメージね。ほんほんなるへそ〜
評価:ここはシリコンバレーじゃねーんだよ!フセン見てる余裕の無い戦場なんじゃ!
2.Producteev
プロダクティーブはジョートーと比べると充実した内容だと思う。
タスク管理・上から処理していくという単純な処理だけではなく違うスケジュールも並行して管理できるところが使いやすい。
必要な管理ツールを沢山もっている代わりに少し挙動が遅いのと、日本語の不可思議な翻訳のせいで余計な手間がデメリットだった。今後の日本語対応・もっさり動作の改善が待たれる。
評価:地味にイラつくんじゃ!パパッと動けえい!
3.Trello
トレロは最も導入がスムーズだった。
Gmailアカウントを使用している会社なら簡単に扱えるだろう。
使用感はジョートーと近い。ライクは初めの無料で全機能使えるのがステキだ。2週間のタスク管理なら事足りる。
その後機能が大分制限されたが、安定性やストレスフリーな動作を見るとまだ許せるレベル。ただ仕事場が離れているわけでもないので細かいことでも確認しあえる環境だったので今回はパス。
ご紹介させてください。こちらがTrelloの広報担当ハスキー犬のTacoです。いろんなところに顔を出しますので、以後お見知り置きを。
・・・・・・。
評価:windowsの物知りイルカを彷彿とさせるんじゃ!ムカつくんじゃ!
4.Wrike
細かくタスクや問題点をチケット化してリストで見せることが可能。タスクの下にミニタスクを付けられる。
有料だが月ごとのカレンダー機能が自分は見やすかったのでよかった。ガントチャートも中長期スパンでの見せ方ができる。他は短期のカレンダー把握は優れているが、先を見越した見せ方ではない。
プロジェクトを並行して何本か走らせていたので、何本もタスク型サイトマップが作れてタブによってプロジェクトごとにも全部通しても見れるのはありがたかった。
問題点があるとすれば、詰め込みすぎてわけわからなくなるところか。
これ管理できるならそもそも有能な管理者になれるのでは?といった真実を突きつけらた感じがするゾ。
評価:人数制限無料なら4人はキツいんじゃ!追加のお金がいるんかい!
最終評価
最終的な決め手の一つが
チームで運営していく上で意外と苦戦したのがタスクやチケットをリストで見たい派と、可視化して時系列を見たい派の対立だ。
そんなわけで最終的に使う人に合わせていろんな見え方・設定が出来る点でライクを選んだ。
4つを比較しての感想
如何だっただろうか。
技術的なことはわからないが事細かにチェックしてプロジェクト管理したいという人にはライク。ジョートーとトレロはショートタスク向き。そして日本語完全対応とサーバーのパワーアップが待たれるプロダクティーブという結果だった。
Redmineも試したかったが素人にはまだ難しかったのでノータッチ。これが一番良さそうな気もするんだがなあ。
最後にものいうのは顔を付き合わせてのクイックな対応と尻叩きになるのは思い知ったのであくまでもプロジェクトの管理補助で付き合うのが好ましいように思う。
結局自分の場合は、使ってくれない奴がいるせいで簡単に破綻したんですよね。協力体制と早い段階での導入で、皆のスピードを殺さない様にしましょう。ハハッ
自分一人で使うアプリとして使うのもアリだと思ったので参考にしてみてほしい。お互い失敗しないように頑張りましょうや。