読んだ本の感想「アイデアのつくり方」ジェームス・W・ヤング
最近読んだ本の感想。
アイデアや着想に悩んで「才能ない」なんて言っている人にオススメするのがこちらだ!
- 作者: ジェームス W.ヤング,竹内均,今井茂雄
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 1988/04/08
- メディア: 単行本
- 購入: 91人 クリック: 1,126回
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誰にオススメか
常に提案を求められる営業マンから、クリエイティブな創作に携わるヒトは誰でも読んで損はない。それくらい誰にでもあるような悩みや意思の迷いを絶ってくれる薄い本。
ただし、普遍的な内容なので、後は各自の専門分野に落とし込むだけの努力は必要だ。なんでもジェームスに頼ってはいかんぞ。
アイデアの出し方は決まっている
- 読んだことある率70%
- 分かってるわ率80%
- やけど不安になってたとこやわ ありがとおっちゃん率100%
読むと「私にはアイデアがない」というのは一切通用しなくなる。「結局のところやることやってないよね」で片付けられるので、逃げ道はないと再確認できる。
アマゾンの高評価も頷けるが、あの薄さと、中身でそのプライスかあ・・・と。考えさせられる名著ですなあといった葛藤もありつつ。悩んでる時はすがっちゃう。そんな本。
特別なことは何もないが、やるべきことはやれ
基本的なアイデアの生み出し方は、いろんな書評ブログさえ読めば事足りるかもしれないが以下の通りである。
- 1-データ集め。自分を知り、相手を知る。ここをおろそかにしているケースが多い。
- 2-データの咀嚼。紙やノートに書き出して、トイレや風呂場や夜寝る前のベッド、あるいは街中のショーウィンドウの前で頭を抱えてよく吟味する。そしていろんな角度から見て、思いついたことは忘れずにメモしておく。
- 3-データの組み合わせ。異なった要素と組み合わせて新しいものを生み出していく。
- 4-ユーレカ!頭に入れたアイデアの卵を大事に持ち続け、産まれるその時を待つ。アイキャンフライ!
- 5-アイデアのチェック。自分のアイデアを周りの目に晒してさらに完成に、現実的な形あるいはより良いものに仕上げていく。
以上のサイクルの繰り返し。ね?簡単でしょ?
例えば、自分に必要な箇所は1番目の「必要な情報を集める」ところである。
自社のことやお客さんの自社に求めているモノに対する理解と、それを実現する為の情報が、やはり圧倒的に不足しているという事実に戻って来ちゃって、目をそらせねぇなーと思う次第で・・・はぁ〜困った困った。。
アイデアの閃き方は誰でもほとんど一緒のプロセスをたどるだろう。しかし世に言うアイデアマンも一朝一夕では何も生み出せない。この本はそんな基本的な土俵は一緒だよということを示してくれている。
これを聞いて「そんなの普通じゃん」という方、そのまま自信持って進めてください。僕が勧めたいのは「自信ないので誰か背中を押してほしい。」という人だ。
あと完全な新しいアイデアは無くて、何かと何かの複合によって生まれる奇跡的な都合のいい蜜を、出る素材を集めて準備は万端にしましょうね。という話。
ようはその繰り返しであり、読み終わったからといって明日までに奇跡の一手は思いつくわけではない。ここからは実践あるのみである。
自分で読んだ後、人にあげる本
まあ〜なんだろ、買わなくてもいいけど、悩める後輩なんかにポンと渡したらかっこいいかもしれない。「お前には今これが必要だろ?」みたいな。いつか言ってみたい台詞13位くらいに入ってるやつ。
案を練ると言えば、昔あったねるねるねるねも(今もパワーアップしてありました。
ねるね研究室|商品紹介|クラシエ)悩みすぎた結果、行儀が悪いといわれる練る動作を面白いギミックに昇華したのではないか?なんかそんな気がして来た。
でも世の中そんなもんかもなと思わせてくれる。当たり前だけど、俺には無理だ・・・と思わず、まずやることをやったのか?そこを問い直したほうがいいなと思わせる本だった。
それから次は森岡毅氏の「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」を読書中。これも数字を元にアイデアを生み出すまでの勝率をあげるマーケターの考え方が学べる、ビジネスマンにも企画者にもおすすめの良書なので、いずれそれもここで感想を述べたい。